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| コラム 第15号〜第19号 | ||
| てぃるる情報に掲載された相談員のコラムです。 | ||
| 1. 第15号掲載 2. 第16号掲載 3. 第17号掲載 4. 第18号掲載 | ||
| 5. 第19号掲載 | ||
| 1. 第15号掲載 | |
| 好きな女性ができたので、別れてほしいと夫に言われました。でも、子どものことを考えるとなかなか離婚に踏み切れません。 あなたが承諾しなければ、離婚は成立しません。女性は常に「良い妻、良い母であること」を期待され、自分の気持ちを犠牲にしてでも家族の感情の調整役を担わされてきました。けれども、これからどうするのか、あなただけが我慢するのではなくて、あなた自身がどのように生きていきたいのかを考えてみませんか。子どもには母親と父親がそろってさえいれば安心という固定概念がありますが、両親の仲がぎくしゃくしているのを見て育つ子どもには何の影響もないのでしょうか。 結婚が一生の生活保障や、永久就職ではなくなりつつある今、結婚や夫に人生をかけてしまうのは、あまりにリスクが大きすぎます。このまま、専業主婦でいく方法もあるでしょうが、仕事に就くことで少しずつ経済力をつけていくことも考えられます。将来の自立につながるような資格をとる、または、今まで趣味でやっていたことで仕事になりそうなことはありませんか。講座に参加したり、いろんな人に相談したりして情報を収集することも重要です。経済的自立を図った上で、あなたが決断なさればよいと思います。 なかなか離婚に踏み切れない背景には、制度・システムが原因になっていることも少なくありません。離婚後の子どもへの養育費の支払いの確保策、雇用条件の改善、福祉の充実など、政策や社会システムの整備の必要性は言うまでもありません。けれども、制度をあっという間に変えてくれる特効薬はありませんし、待っていれば誰かが与えてくれるものでもありません。変化を恐れる気持ちは誰にでもあります。自分で少しずつ変えていく勇気が必要なのかもしれません。 自分の意思で決定したり、生活設計を立てられるようにお手伝いするのが相談室の役割です。夫次第ではなく、自分の人生は自分で決めていけるといいですね。(K) | |
| 2. 第16号掲載 | |
| 夫のDV、異性関係、ギャンブル依存症、アルコール依存症などの相談が相変わらず多い。「夫さえ変わってくれたら問題はないのに」と妻たちは皆同じことを言う。何度も同じことをして謝り、もう二度としませんと約束し、その舌の根も渇かぬうちにまた同じ過ちをくり返すというパターンが轍の跡のように残るだけである。 悪いのは夫だから夫が変わってくれたらそれですべて解決する、問題は夫だと妻は確信している。「夫が変わると思いますか」「変わらないと困るんです」。夫が自ら変わることは期待できないし、魔法の手が夫を変える事もない。「夫の問題」としては解決できない。 変わらない夫に対して「私は今後どうしたいのか」と考えると「夫の問題」ではなく「自分の問題」となる。夫が変わるのを待ち続けるより、私は何をしたいのかを考えてみよう。出来そうもないと思えることでも相談員に話してみよう。解決の特効薬はなくても相談者の気持ちを受け止め、ともに考えることが出来る、 離婚したくても行き場所がないという相談が多い。「実家に帰れず子どもの学校もあるので、夫の方に出ていってほしい。できれば住宅ローンも払ってほしい。」「母子寮に入れるか、公営住宅に優先入居出来るか。」「夫の暴力に五十年以上耐えてきてもう七十歳を過ぎた私を保護して下さい。」「夫が人の保証人になり蒸発。家が差し押さえられ、競売になった。」これらの問題は家庭裁判所を紹介したり福祉事務所などと連携、協力して個々に対応しなければならない。 女性センターが各都道府県、主な自治体に設置されている。電話で相談できることが大切なのである。まず相談の電話を下さい。解決法をともに考えましょう。(H) | |
| 3. 第17号掲載 | |
| 「夫の相談なのですが・・・」とか、「子どもの相談ですが・・・」などと言って相談が始まることがよくあります。男性上位の社会の中で女性に求められてきた妻役割や母役割に縛られてきたために、女性自身の問題は後回しにしてこざるをえなかったのかもしれません。 また、多くの相談者が、「うまく話せないのですが・・・」とためらいながらも、「出産後も働きたかったけれども、夫に仕事を続けたいとは言えなかった」ことや、「女の子を産んだら次は男の子を期待され辛かった」ことなどを、抑え込んできたであろう気持ちを吐き出すかのように徐々に語り始めることがあります。なにか割り切れない気持ちでいながらも、そんなことを言えば他の人との関係を悪くしてしまうのではないだろうかと思い、自分さえ我慢すればいいのではないかという思いで、多くの女性は不満を飲み込んできたのかもしれません。 なかには、何年も一人で抱えてきた、言葉にできなかった気持ちを吐き出した最後に、「私の言っていることは間違っているでしょうか」と問いかけてくる相談者もいます。女性が自分の意見を表明することによって、「身勝手」として周りから批判され、自ら罪悪感を抱いてしまうということもあるのかもしれません。 女性が受ける待遇に疑問を感じることもこれまでに何度かあったでしょう。でも、そう感じているのはあなただけではありません。その背景には女性に従順さを要求してくるような構造があるのです。 必要な場合は専門の医師や法律家のアドバイスを受けながら、性による固定観念にとらわれることなく、そして女性自身で問題を整理して、社会資源の活用にもつなげるように手助けすることが「てぃるる」の相談員の役割です。 女性の悩みを理解してくれそうな相手でなければ話せないのではないでしょうか。女性にとって案外そういう場は限られているのです。決して全部自分で抱え込む必要はありません。一度電話をかけてみてください。そして共に考えましょう。(M) | |
| 4. 第18号掲載 | |
| 人はそれぞれ独立していて、顔立ちや体質など遺伝子のレヴェルから趣味や嗜好、考え方、価値観まで、それぞれに違っています。親と子でも違いますし、仲の良い夫婦、友人同士でももちろん違います。そんなことわかってるよ、常識だよ、と思われるかもしれません。けれど私たちは生活の中で、人と同じでなければとか、目立たないようにと意外と気にしているような気がします。 例えば、親戚や友人とのつきあいの中で、「みんなが○○をやっているのに、うちだけやらないわけにはいかない」「みんなが賛成しているのに、私だけ違うなんて言えない」と本当は望んでいない行動をとったり黙ってしまう。 確かに、周りの人と違うことをするのが難しい場合はあるかもしれません。同じ行動を選んでおいた方が無難、ということはあるでしょう。特に私たち女性はずいぶん長い間、自分の「選ぶ権利」を親や夫など他者にあずける、相手の選択に従うことを求められてきた、ということもあって自分自身の意見や考え、感じ方を大切にする、周囲に伝えるということをためらってしまうことが多々ある気がします。 けれどいろいろなことを選んでいくときの物差しが「みんながそう言ってるから」「人とあわせておこう」というだけだとすると、なんだかもったいないような気がしませんか。本当に自分のやりたいこと、感じていることはなんなのか、よく観察してみることはけっこう大切だと思います。もちろん迷って決められない、ということもあるでしょう。そんなときには周囲の意見を聞いて参考にすることもできます。でも最後に決めるのは自分自身でいいのです。 自分の意見や考え、感じ方を大切にする、ということはきっと他の人を大切にする、ということでもあります。お互いがお互いの考えや感じ方を尊重しあい、一方だけが譲るのでなくいろいろなものごとを決めていける、そんな世界の第一歩は私たちの今日の選択なのかもしれませんね。(Y) | |
| 5. 第19号掲載 | |
| 相談室では様々な相談を受けていますが、夫の不倫相手に慰謝料を支払わせたいといった相談や、逆に不倫で慰謝料を請求されているといった相談もあります。 もちろん日本の法律では婚姻中のカップルを保護するため、不貞行為は離婚理由になりますし、行為を行った側とその相手に対する慰謝料請求も認められています。請求する、されるというのは法的には当然のことであると言えます。 しかし、このような相談で考えさせられることは、夫婦関係崩壊の責任を同じ女性どうしで取り合っている、または取らされているということです。不倫をする妻もいますし、男性が結婚していることを知っていて関係を持つ女性もいますが、ほとんどの場合、夫が主体的に婚姻生活と同時並行で婚外関係を保っているのが実状です。 男性が好きなように妻や不倫相手を尋ね歩きながら、いわば尻ぬぐいをしているのは女性というのは変ですよね。不倫相手を訴える前に、婚姻生活を破綻させた張本人は夫であるということをもう一度考えてみて下さい。(T) | |
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